2015年3月4日水曜日

【 ペルーのど真ん中で、大っ嫌いな人に会った話 】

ペルーの大好きな街で、大っ嫌いな人に会った。



その彼は、
mahoにとって人生の中で一番会いたくない人だったし、
私も私の中のめんどくさいランキング1位を爆走する人だった。笑


彼はいつも、持ち前の経済論を語って貧富の差はどうやって出来ているかを語る。
絶対に世の中は平和にはならないのだと必ず締めくくる。


“スピリチュアル” と呼ばれるものに対しても独自の持論があるようで、


「お金をとってスピリチュアルをする奴なんて偽物のインチキだ。君たちのことをね、言ってる分けじゃないんだけどね。」


と嫌みっぽく話す。


小さい頃からの経験で、
お金にトラウマがあるし、心に傷をたくさんおって今の彼があるのが分かる。


そのことを話しても聞く耳ももってくれない。
いつも話をよく分からない経済論やスピリチュアル論にすり替えられてしまう。


私たちはどう扱っていいか分からない彼に、絶対に会いたくなかった。
“絶対に交わらない”意見を討論するのは苦痛な時間だった。



だけど、その彼に会ってしまったのだ。
しかも、私たちのお気に入りの隠れ家的なカフェにまさか同時に入るという奇跡的な感じで。


私たち3人は、必然的に「じゃぁ、一緒にコーヒー飲みましょうか」という流れになってしまった。


そして席に座るなり、腕を組んだ彼が、


「きみたちは、立派な人とか有名な人にお金をとって仕事をしているから、経済のことはもちろん詳しいと思うんだけどね。」


と案の定さっそく始まってしまったのだ。



だけど、今回は何か違った。
ちゃんと彼と真っすぐ話をしてみようと思ったのだ。
それはmahoも同じ事を思っているとすぐに分かった。


10ヶ月ぶりに来たペルーで、同時に同じカフェに入ることがあるだろうか。
しかも一番会いたくない人に。
これは意味がある事のようにしか思えなかったのだ。


私たちは、分かってもらえないことを承知で、
自分たちが思っていることを自分の言葉で正直に話した。


みんながワクワクで生きることが、世界全体に関わっているということ。
それぞれが、見たいものを見てしたい体験をしているということ。
不幸な人なんていなくて、“みんな幸せな存在” だということ。


そして、驚く事に彼も私たちと同じように全てに答えをもっていた。
それは私たちの意見と全く違うものがほとんどだったけど、
すごく時間をかけて考えたんだろうなというくらい、全ての質問にしっかり自分の意見を持っていた。


そして私たちが大きく意見が違う根本は、


「 自分のことが信じられるか。」


ということだった。


彼はまだ『 自分のことが信じられない 』のだ。

小さい頃の傷がそうさせているのだ。
自分のことが信じられないと、世界も人も同じくらい信じられなくなる。
自分を正さなければいけないように、人も世界も正さなければいけなくなる。
自分の弱い部分と同じくらい、かわいそうな人や弱い人が世の中に溢れて見える。


だけど、私たちが全く同じ部分があった。
それは、


『 世界をよくしたい。』


と心から願っていることだった。
それは、まぎれもない彼の真実だった。


そして、そんな彼の世界をよくするやり方は、
人や世界を正して、世界にお金を平等に回して、かわいそうな人や弱い人を、強くて悪い政府や悪の組織から守る事だったのだ。


ー 世界をよくしたい。


彼も意識的に生きていて、同じ気持ちだったことに私はとても驚いた。
私の中で何かが崩れていった。


そんな彼に、自分の小さい頃の傷に歩みよると「自分を信じれる」ようになる。
自分を信じられるようになると、世界も信じられるようになる。
というプロセスを話した。


私たちは、人の“思考”と“身体”と“感情”の仕組みや、
感情を解放するプロセスを知っているから、彼に全てシェアーしたのだ。


彼がもっと“ 自分を信じられる ”ように。
世界を優しく見れるように。



だけど、彼の応えは「NO」だった。


「その仕組みはすごい理解できるけど、俺はこれでいい。今までの自分のやり方でやる。」


そう、またはっきりと意見を持って言ったのだ。


その時、私の中で何か大きな衝撃が走った。


彼は、自分が変われば世界が変わるとちゃんと理解していた。
頭の良い彼は、もっと優しい生きやすい世界に行けることも分かっていただろう。


だけど、「このままでいい」という場所を選んだのだ。
自分を、世界を正しながら、絶対に平和にならないと思う世界を。



ここまで話し合った時、
私たちの間にはもう新しい空気が流れていた。



彼は、自分でこの世界にいることを選択している。
そして私も例外なく、自分のみたい世界にいる事を選択しているんだ。
ただ、やり方が違うだけなのだ。ただ、それだけのことなんだ。


そして、どちらが正しいなんてこともない。
そんなのしてみなければ分からない。


私は、今まで自分の見ている世界が正しいと思っていた。
そして、彼も自分の見ている世界が正しいと思っていた。


お互い、相手を正そうとしたのかもしれない。
自分の世界が侵されると思ったのかもれない。


でも、やっと分かったことは、

自分の世界を侵す人なんて、どこにもいなかったということ。


私は彼のことをかわいそうな人にしていんだ。
彼が、貧困の人をかわいそうな人にしているみたいに。


だけど、彼は選んでここにいるんだ。
彼も例外なく幸せな存在だった。


どこにも不幸な存在の人なんていなかった。


そして、誰も何も私が幸せな存在であることを侵す人もいなかったんだ。


批判も、悲しい出来事も、暴力も、貧困さえも、
私を不幸な存在にすることはないんだ。


私たちは、幸せな存在であることは変わらないんだ。
誰も、誰かの“ 幸せな存在 ”を奪う事はできない。
それは、“みんな大きな可能性をもったパーフェクトな存在”
であることが変わらないのと同じように。



3人で話しだして、もう4時間も経っていた。
外は薄暗くなっていた。


「もうこんな時間か!もうそろそろ出ようか。」


彼は笑って言った。
私たちは、大きく強くハグをして「また会おう。」と約束した。


もう、私たちは友だちになっていた。


これからも意見は交わることはないと思う。
同じ方向にも進めない。


だけど、彼は私にとってペルーで出会った大好きな友だちだ。


私はこれからも真っすぐ真っすぐ、自分の信じている世界を進むだけ。
私の大好きな世界だから。
ただ、それだけなんだ。




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